当たり前じゃなかった。透明で見えなかったこと。
テクニコを卒業した僕は、フリーランス(美容師業界では面貸しと言います)になり、恵比寿のサロンでお世話になることとなりました。
縁があり、プラハで撮影なんかしたりして
28歳、なんだか20代後半はキツかったなぁ〜
フリーランスになったら自分の時間が自由に使えるぶん、色々勉強しようと意気込んでいたのですが、、。
自分を律して、自分をマネージすることは僕にとって容易ではありませんでした。
朝もダラダラしちゃうし、無駄に夜更かししちゃうし。
お客様も思ったようには来てくれませんでした。
テクニコを飛び出すときには、俺がお客様呼んでたし、みんな俺のファンだからついて来てくれるだろうと、何の疑いも無く思っていました。
ところがフタを開けたら
いや〜、結構そうじゃなかったんですよね。。
1年半でお客様が半分以下になりました。
このとき初めて
あぁ、テクニコの空間があってゆきちゃんがいて、清水がいて、あこがいて(テクニコのスタッフ)そこに僕がいてお客様を満足させられていたのかもしれないなって所に立つ事が出来ました。
そりゃあね。
自然と感謝の気持ちが生まれましたよ。
恥ずかしながら自分だけの力じゃなかったんだなと、フリーになって初めて気付けましたよ。
天狗になってた鼻がポキッと折れましたよ。
ほんとに
振り返ってみると、とっても大切な事に気付けるきっかけでした。
自分だけの力ってたかが知れてるんですね。
フリーなのでお客様が少なくなれば給料も減っていって、やべー!どうしよう!って気持ちもどんどん出てきます。
自由を求めて飛び出したはずが、気が付けば、自分さえもマネージ出来ずに(実は雇われていて決められたルールの中で生きている方が楽だったかもしれません)お客様も減って、打開策もなかなか思いつかず、余計に不自由さを感じる日々でした。
とにかく何か新しい事を始めようと深夜の居酒屋(なかめのてっぺん)でバイトを始めました。(仕事が終わり0時から6時まで。どうせやるならと、厳しそうなところを選びました。半年間という短い間でしたがプロ意識がめちゃくちゃある職場で教わる事が沢山ありました。素敵なところです。)
自分の武器を増やさなきゃと思い、メイクをより深く学びに学校へ行こうかと悩んでいたところに、
またまた思いがけない事が引き起こります。
ひょんなことから参加した研修がきっかけで、僕の運命が大きく変わっていきます。
RICCAへと続く道が、、、、開けてくるのです!
つづく